Apple、米国でドローンを使って地図の改善を計画 日本でも実施されないかなー

Appleがドローン(小型無人機)を使って地図の改善を計画していると報じられています(Apple、「マップ」改善でドローン採用のうわさ FAAが認可済み)。Appleの地図は機能面でGoogle Mapとの差がなかなか縮まらないのですが、これで少しは改善が進むと期待します。そして米国だけでなく、世界中で、そして日本でもドローンを使った改善が実査されることを望みます。

地図はスマートフォンの要

Googleは「なぜこれを無料で提供するのだろうか」と疑問を持たれていた時代から、地図ストリートビューの充実に努めてきました。その結果、Google Mapはスマートフォンと現実をつなぐ架け橋となり、今や生活に欠かせない機能となっています。もちろん今のGoogle Mapの地位は絶え間ない地図の改善と機能の追加によって築かれたものであり、他社がすぐに追いつけるものではありません。

Appleも独自の地図アプリを使い始めてから、ゆっくりではありますが改善を続け、機能を追加し続けています。iOS 10.1からはようやく日本でも地図で乗り換え案内が使えるようになりました。ドローンによる地図の改善が進めばGoogle Mapにもう少し近づけるかもしれません。そうなればiPhoneの日常生活のプラットフォームとしての価値はさらに上がっていくと考えられます。

日本でも地図の高度化に期待

ドローンを使った情報収集には米国同様、日本でも法律的な規制が存在します。そのためApple製品の市場として優先順位がそれほど高くない日本での地図改善に、同社が米国ほど本気を出すかは疑問です。しかしAppleの地図が改善すれば確実にiPhoneを便利になります。日本のiPhoneユーザーとしては日本でもドローンなどを使った地図の改善を進めてもらいたいと思います。

地図の高度化は単純に地図が見やすくなるだけでなく、その情報を利用したサービスの高度化も誘発します。iPhoneが新たに登場する高度なサービスの中心になれるか、なれないか、地図の完成度がその分かれ目になるというのは言い過ぎではないと思います。