銀座数寄屋橋交差点のランドマーク「ソニービル」は来年から解体工事が始まり、再来年にソニーパークとして生まれ変わります。その解体前の企画として、ソニーの歴史を振り返る展示「It’s a Sony展」がビル全体を使って開催されています。
炊飯器からスマートウォッチまで
展示はSonyの社史で必ず語られる伝説的な失敗作「電気炊飯器」の展示から始まり、フロアを上がるごとに年代が進んでいきます。階段を上がるたびに、自分の青春時代に時代に近づいていき、子供の頃、学生の頃、社会人になってから、Sonyの製品を通して自分の思い出が湧き出してくる変な感覚を味わえました。
携帯電話の展示コーナーには、歴代のSony(ソニー・エリクソン)製携帯電話・スマートフォンが時系列に沿って並べられています。この並びを見ると携帯電話からスマートフォンへの転換がいかに画期的であったかも改めて感じることができます。
ソニーとApple
Appleファンとして、Sonyは特別な存在です。Sonyも今のAppleのように、世界の文化を牽引する企業となった時期がありました。スティーブ・ジョブズが熱心なSonyファンだったことは周知の事実であり、VAIOにMac OSを搭載してもらおうと提案したという逸話も残っています。もしこの提案が実現していたら、確実に歴史は変わっていたでしょう。
僕自身もSonyもAppleも大好きです。子供の頃、家にはSonyのトリニトロンテレビとMacintoshがあり、Play Stationをお年玉を貯めて買い、MDウォークマンで音楽を聴き、就職して少し高いVAIOを買いました。僕のようにSonyも好き、Appleも好きって感じでガジェット好きを拗らせた人には、この企画展示は震え上がるほど面白いと思います。
ちなみに数寄屋橋の交差点からApple 銀座までは歩いて数分の距離です。Sonyの歴史を見た後に、そのSonyと過去にすれ違ったAppleの今を見るのも悪くないかも知れません。