Appleが開発中の血糖値測定用の光センサー、糖尿病治療以外にも期待

Appleは糖尿病治療の手助けとなるように、血糖値を測定できる光センサーの開発を続けていると報じられています。光センサーで正確な血糖値を測ることができれば、糖尿病の治療が進化し、患者の日々の生活の負担軽減が期待できるとされます。まだ実証実験の段階のようですが、いずれApple Watchに搭載されるのではと言われています。

センサー

治療以外にも幅広い用途

Appleが開発している光センサーが実用化されれば糖尿病治療の手助けとなり、血糖値測定の手間(費用)が大幅に低減されるでしょう。ぜひ実用化してもらいたいと思いますが、実際には治療以外にも血糖値測定は役に立ちそうです。糖尿病は予防も大事とされており、糖尿病になりやすい体質の人は普段から食後の血糖値上昇を抑える必要があります。

血糖値

テルモ「健康ガイド」より

血糖値の急激な上昇を抑えるには食事の内容、順番などに気をつける必要があるのですが、そこで常に血糖値を測定できるディバイスが腕についていればかなり便利なはずです。血糖値が上昇すれば振動で警告してくれるのもいいでしょう。これは糖尿病の予防だけでなく、各種生活習慣病の予防、さらにはダイエットにもつながります。

スポーツ分野にも応用可能

血液中の糖は病の元になるだけでなく、エネルギーを生み出す大事な役割があります。そのため血糖値が下がりすぎると、スポーツ中に思うようなパフォーマンスを発揮できなくなります。またさらに血糖値がさらに下がると、体が動かなくなることも多々あります。この状態がさらに進むと命に関わる問題にもなります。

apple watch

そのような状態を避けるためにも、継続的に血糖値を監視するセンサーがあればスポーツ分野でも活用できるはずです。僕も長距離の自転車走行で体が動かなくなるほどの低血糖(ハンガーノック)に見舞われたことがあります。少し先に見えている自動販売機にギリギリたどり着くのが精一杯という状態でした。こんな状態になる前に、Apple Watchが警告を出してくれれば深刻な状態になることはなかったかもしれません。

ぜひ市販のApple Watchに搭載を

現在Appleが開発を進めている光センサーはまだ実証実験の段階で実際に製品に組み込む段階にはないようです。またどういったディバイスに搭載されるかも不明です。おそらくApple Watchに搭載されることになると思われますが、それが治療専用のApple Watch(医療機器)になる可能性も0ではありません。

apple

医療機器として流通させるとすれば各国で法的な調整が必要であり、市販品とは区別される可能性もあります。しかし血糖値センサーはスポーツ用や健康管理にも応用でき、Apple Watchの魅力をさらに高める機能になるのは確かです。ぜひ市販のApple Watchにも搭載してほしいと思います。

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