WWDCに今年も期待「AppleのNewsアプリの日本語対応」

AppleはiOS 9の目玉機能としてNewsアプリをリリースしました。しかしこのアプリは英語圏(アメリカ、イギリス、オーストラリア)でしか使えません。それ以外の国でも地域設定を変えれば使えますが、対応言語は英語のみです。Newsアプリがいつ日本語に対応するか、首を長く待っているのですが、これが発表される可能性が一番高いのが6月に開催されるWWDCです。

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iOS 9とともにWWDCで発表

Newsアプリは2015年のWWDCでiOS 9の目玉機能の一つとして発表され、同年9月に正式にリリースされました。そこからゆっくりユーザー数を拡大させており、2016年11月にはアクティブユーザーが7000万人に達しているとAppleが発表しています。英語圏だけでこの数字なので、世界的に利用されるようになれば、ユーザー数はさらに増えるでしょう。

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日本でもNewsアプリが使えるようになれば、SmartNewsgunosyの大きなライバルになることは間違いありません。Appleの専門編集者ピックアップしたニュースアルゴリズムにレコメンドされる話題個人ブロガーでもパブリッシャー登録可能とAppleのNewsアプリにはしっかりとした特徴があります。このアプリが日本でどのくらい受け入れられるか、興味はあります。

Newsアプリの問題は収益性

期待する部分の大きなNewsアプリですが、問題点がないわけではありません。メディア(パブリッシャー)はNewsアプリに記事を配信し、その記事に広告を掲載することで収益化します。しかしAppleが自動的に掲載する広告は非常に少なく、単に広告掲載をONにするだけでは収益性はかなり低い状態です。

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Newsアプリで効率よく広告収入を得るには、メディア自身が広告営業する必要があり、これは一定規模以上のメディアにしかできません。広告営業もできない弱小メディアをNewsアプリの配信プラットフォームから排除できるというメリットもあるかもしれませんが、多様な情報が配信される場所になるには障害といっていいと思います。

多言語対応とともに、広告掲載についても一定の改善があることを期待します。

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