auはSIMロック解除のルールを12月1日から変更します。これまでは端末購入から101日目以降しかSIMロック解除ができなかったのですが、一括支払いで購入した場合は支払いの確認が取れ次第、SIMロック解除が可能になります。また12月1日からはauから契約者自身が購入していない端末(中古スマートフォンなど)のSIMロック解除ができなくなります。なお、この変更は11月3日発売のiPhone Xにも影響します。
auも他社に準じた基準に
今回のauのSIMロック解除に関する基準変更は他社が既に実施している基準に合わせたものです。一括購入での即日SIMロック解除や中古スマートフォンのSIMロック解除制限は既にドコモ(一部はソフトバンクでも)で実施されており、今回auが基準を変更する12月1日からは3社ともに同様のSIMロック解除基準を採用することになります。
今回のauの変更で最も注意すべきなのは中古スマートフォンの利用者でしょう。12月1日からはauでも機種本体の購入者と回線契約者が一致しないと、SIMロック解除の手続きができなくなります。将来的に他社回線やMVNO回線を利用しようと考えている中古スマートフォンユーザーは11月中にauショップでSIMロック解除の手続きをする必要があります。また現在使っているスマートフォンを買い換える際に買取店に売却することを考えている人も、契約者自身でSIMロックを解除してから売却したほうがいいでしょう。SIMロックを解除していないと買取価格が下がる可能性もあります。
iPhone Xも12月1日からロック解除可能
11月3日に発売になったiPhone Xもauで契約している場合はまだSIMロック解除ができません。これが12月1日からは、本体代金を分割払いで契約しているユーザーでも「過去にSIMロック解除の実績があり、かつ前回のSIMロック解除から100日以上経過している場合」にSIMロック解除が可能になります。
また本体を一括で購入したユーザーは12月1日からau購入サポート等の適用を受けていなければ、直ちにSIMロック解除が可能です。SIMロック解除をしておけば、他社回線やMVNOのSIMや海外キャリアのSIMを使うことも可能になり、iPhoneの使い勝手は大きく向上します。ロックを解除することでの不利益は全くないので、対象ユーザーはSIMロックの解除をしておいた方がいいでしょう。