アメリカ、イギリス、オーストラリアで発売されたApple初のスマートスピーカー「HomePod」について、様々なレビューが出てきています。中でも興味深かったのは音声アシスタントの他社製品との比較です。(WE RAN HOMEPOD THROUGH THE SMART SPEAKER GAUNTLET)
できることが少ないので不利
ネットメディアの実施した調査は様々な音声アシスタントの利用ケースを想定して、Google Home、Amazon Echo、HomePodに782の質問をして、その正答率を調査しました。その結果、Google Homeでは81%、Amazo Echoでは64%の正答率だったのに対し、HomePodは52.3%の正答率に止まってしまっています。
この原因の多くはHomePodの機能が制限されているためであり、メール、カレンダー、通話などの要望にSiriは「HomePodではできません」と返答します。結果として正答率は他社のスマートスピーカーに比べて悪くなったようです。そのため正答率は将来的なHomePodのソフトウェアアップデートを通した機能改善で上がっていく数字だと予想されます。
聞き取り性能は圧倒
一方、782の質問(要望)のうち、HomePodは99.4%を正しく聞き取っています。そのため聞き取り性能については問題はなさそうです。さらにHomePodに話しかける時の声の音量についても、他社製品よりも小さな声、普通の声で話しかけてもしっかり聞き取ってくれるようです。これは既に報告されている他のユーザーのレビューとも一致しています。
そのためHomePodはスマートスピーカーとしてできることは限られるものの、聞き取り性能は高く、将来的に機能が解放されれば他社製品とも十分に勝負できる商品なのではないかと考えます。今使っているEcho Dotが隣の人と話すくらいの音量でも十分に聞き取ってくれるので、HomePodの聞き取り性能がEcho並かそれ以上というならかなり期待していいかもしれません。