Appleから見る中国の存在感と霞む日本市場

Appleは明日、中国市場でApple Payサービスを開始します。日本ではApple Payについて動きがなく、両国での対応状況は対照的な状況です。Apple Pay導入には各種調整が必要で、日本では難しいこともわかりますが、Appleが導入に向けてどれだけ本気かの差が中国と日本の差になったとも考えられます。

これだけでなく最近のAppleのサービス、販売、製品戦略は中国市場を意識した動きを強めています。

Apple Storeはすでに中国本土に29店舗もあります。この数はここ数年で一気に増えています。一方で日本はApple Store札幌が移転に伴って(一時?)閉店となり、事実上の店舗網縮小となっています。ここにも両国の市場の勢いの差が如実に表れています。

iPhone 5sから登場したゴールドモデルは中国のユーザーが好む色として導入され、その後iPadやMacBookにも拡大されています。Appleは商品のラインナップでも中国を意識していることは間違いありません。

売上高で言えば日本は中国本土の4分の1で成長力もほとんどありません。Appleから見れば確かに重視すべき市場ではなくなりつつあるのかもしれません。iPhoneも昔ほど売れず、Apple Storeを見てもお客さんは中国からの観光客が多く、うーんという気持ちになります。

なんとかAppleの中での日本の存在感を再び高めていければいいのですが、実質0円の廃止やスマートフォンの需要低下など携帯電話業界を見てもあまりいい状況とは言えません。そのため今の中国重視の状況は今後も長く続くような気がします。

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