Siri、電話、Mapの次はNFCをサードパーティ製のアプリに解放を

Appleは今月開催されたWWDCでSiri電話アプリMapアプリのAPIをサードパーティのアプリにも解放すると発表しました。これでSiriを使ってLINEメッセージを送信したり、VoIPアプリの着信を電話アプリの着信と同等に扱えるようになります。Mapも他社のアプリに解放され、Mapアプリ上でレストランの予約や配車サービスアプリの利用が可能となるようです。

他社アプリへの機能解放はいい方向性

このように、今まで閉ざしてきたiPhoneの機能を他社のアプリにも解放することは、単純にiPhoneの利便性向上という面で有意義と言えます。iOS 10ではこうした機能解放により、これまで以上にiPhoneが便利になることは間違いありません。

Map

以前から解放されているiCloudは既に多くのアプリが取り入れています。アプリ内のデータバックアップや他のiOSディバイスとのデータ共有などに使われており、iOSディバイスの一体感向上に一役買っています。iCloudの例を出すまでもなく、iPhoneの機能、Appleが提供するサービスがサードパーティ製のアプリで使えるようになれば、ユーザーにとってメリットとなることは確実です

次はNFC機能の解放を

Square

現在、iPhoneに搭載されているNFCはApple Payにしか使えません。国際規格に則っているため他のサービスに使えるようになる可能性はあるのですが、現時点でAppleは他のサービスにiPhoneのNFCを利用することを認めていません

しかしApple Payの紹介の中で、NFCを利用してホテルのキーを解除する機能も同時に紹介されており、AppleがOKさえ出せば、様々なサービスに利用できるようになるはずです。

Apple Pay wathc

iPhoneのNFCが利用できれば前述のホテルのキー解除以外にもポイントカードや入館証、会員カード、プリペイドカード、デジカメやヘッドフォンとのペアリングなど身の回りの数多くのサービス、製品への応用が可能になります。セキュリティ面のハードルもあるとは思いますが、ぜひiPhoneやApple Watchに搭載されているNFCを他社のアプリ、サービスに解放してほしいと思っています。

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