LINE MOBILEのLINEフリープランは「iOS 10の電話アプリ」で化けるか

LINEはいわゆMVNOとしてLINE MOBILEサービスを開始します。その特徴となるのが月額500円から契約できるLINEフリープランです。このプランでは通常1GBのデータ通信とLINE通話、トークが使い放題になるプランですが、これがiOS 10の電話アプリ強化で化けそうな気配です。

LINE MOBILE

iOS 10で電話アプリがIP通話と連携

6月のWWDCで発表されたiOS 10の目玉機能の一つが電話アプリの強化です。これまでiPhoneでFacetime以外のIP通話を着信した場合、その他の通知と同じダイヤログ、もしくはバナーでちょろっと通知が来るだけでした。もちろん見逃すこともあります。それがiOS 10では全ての作業に割り込んで来る通常の電話着信と同じ扱いになります。

iPhone VoIP

WWDC VoIP

また連絡先アプリからIP通話の発信も可能になります。WWDCの発表時、対応するIP通話サービスのロゴが表示されたのですが、中にはLINEのロゴもしっかり書かれていました。おそらくiOS 10リリースと同時に(もしくは程なくして)、LINE通話はiPhoneの電話アプリと統合されることになるのでしょう。SIMフリーのiPhone(もしくはドコモのiPhone)にLINEフリープランのSIMを刺せば、電話のように使えるLINE通話が無制限で使えるようになります。

LINEだけで完結できる可能性

現在、若年層の大半はLINEを主要な連絡手段としています。周りの殆どの人がLINEを使っている現状で、環境によっては通話もLINEに一本化することも可能になりそうです。前述のようにiOS 10ではLINE通話の着信も電話の着信と同じように表示されるので、見逃すことも少なくなるでしょう。また発信側も通常の電話として発信できるようになり、それほどの不便は感じないかもしれません。

LINE Free

各種サービスの登録にSMSが必要なこともあるので、月額500円のデータ通信のみのプランよりも月額620円のデータ通信+SMSプランの方が良さそうですが、それでもかなり安い月額料金で1GBのデータ通信と電話と同じように使える無制限のLINE通話が利用できるようになります。LINEを使っていない人、従来型の携帯電話の人との通信手段は別途考慮すべきですが、周りがLINEユーザーばかりなら、LINEフリープランとiOS 10のiPhoneだけでの運用も無理ではなさそうです。

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