今朝のAppleのスペシャルイベントでは予想通りの発表も、予想外の発表も、予想以上の発表も、そして予想していたのになかった発表もありました。このうち予想以上の発表の一つが「AirPods」だったのは間違いないでしょう。
付属品か、別売りか、を超越した製品
AirPods発表前、このBluetoothイヤホンがiPhone 7/7 Plusに付属するか、それとも別売りかに興味が集まり、多くの予想とガセネタが行き交っていました。しかしこの議論はAirPodsの完成度を前に、無意味なものになってしまいました。
AirPodsの発表時、フィル・シラー氏は「a new product of Apple」として紹介しました。まさにその通り、AirPodsはiPhoneの付属品に収まりきらない、Appleの新商品として十分な存在感を持つ製品でした。
ケースで充電、タップで操作
AirPodsは左右のイヤホンもコードで繋がれていない、完全なワイヤレスイヤホンでした。しかしセパレートタイプのワイヤレスイヤホンの弱点はバッテリー持続時間の短さです。Appleはこの問題を省電力の通信とケースを使った充電で克服しました。
独自の省電力機構を搭載し、他社製品にはないバッテリー持続時間(5時間)を達成し、さらにケースに収納することで充電が可能になる仕組みも搭載しました。これでいちいち充電する手間を感じることはなくなるでしょう。ケースでの充電を含めると24時間の利用が可能とされ、3〜4日なら充電なしでもしっかり使えます。
また音楽を聴いている時に電話に出るのも、Siriを使うのも、イヤホンをタッチすることで可能になりました。これまでの付属イヤホンよりもスマートな操作が可能になっています。
Apple製品との相性も高い
AirPodsはiPhoneだけでなく、Apple Watch、Mac、iPad、iPodとも連携します。それぞれ簡単にペアリングでき、ケースから出した瞬間に使いたいディバイスとペアリングすることができます。Apple製品との連携は抜群でしょう。
このAirPodsのワイヤレスという方向性は、単にiPhoneを使いやすくするだけでなく、Appleが目指すワイヤレスの世界を示すものです。AirPodsはAppleの進む道を端的に表現したAppleの新製品といっても過言ではないでしょう。
なお、日本での販売価格は16,800円、10月下旬に発売される予定です。僕も何かと出費が重なるのですが、発売と同時に買うつもりです。