日本のApple PayはSuicaのプラットフォームに乗っているため、Suicaでできることの多くがApple Payでもできるようになっています。そのためSuicaを会員証とするレンタサイクル「Suicle」もApple Payから使うことができます。
ゲートの開閉、精算がApple Watchで完了
Suicleは東京都西部の中央線の駅で提供されているレンタサイクル(バイシクルシェアリング)です。これを利用するにはWebサイトで仮登録し、自転車置き場にある登録機で会員証とするSuicaを登録します。この時、Apple Watchに取り込んだSuicaを登録すればApple WatchでSuicleが利用できるようになります。
利用は簡単で、出場ゲートでApple Watchをかざすだけです。その場で最初の決済が終了して、ゲートが開きます。料金は最初の1時間が100円、以降1時間ごとに100円が加算され、1日最大500円までの料金となります。返却時にもう一度精算機にApple Watchをかざして精算と返却処理が完了します。
このケースではSuicaが通常のコンビニや駅の改札通過とはまた違った用途で使われており、Apple Watchからも便利に利用できます。このような使い方が広がればApple Watchも便利になるでしょう。
レンタサイクルとしてもなかなかいい
Suicleで借りられる自転車は小口径の自転車で、3段の変速機付きになっています。変速機がついているので普通のママチャリよりも楽に乗れます。またタイヤの空気圧やチェーンへの注油、ブレーキワイヤーの整備も行き届いていて、観光地のレンタサイクルでたまにあるボロい自転車って感じではありません。
ただSuicleの自転車がある場所が東小金井駅、武蔵境駅、武蔵小金井駅、国立駅に限られるので、その周辺に住んでいるか、用事がある人しか使えないのが難点です。せっかくなので、自治体が運営するようなバイシクルシェアリングもSuicaで使えるようにしてもらえれば、便利にApple Watchが活用できそうです。