いよいよ長かった選挙期間も終わり、現地時間8日からアメリカ各地で大統領選挙の投票が始まっています。一時はトランプ氏が猛追という報道もあったようですが、当初から優位な戦いを進めていたクリントン氏の優勢は続いている模様です。しかし選挙は蓋が開くまでわかりません。トランプ氏が当選すれば多大な影響があるとされますが、iPhoneもその例外ではありません。
大番狂わせがあったため追記しています。
iPhoneの国内製造を明言
トランプ氏は長い選挙期間中、「偉大なアメリカを取り戻す」というスローガンのもとに数々の問題発言、物議を醸し出す発言をしています。その中の一つにiPhoneを中国での製造からアメリカでの製造に切り替える(切り替えさせる)との発言もありました。
米国のメディアが試算したところ、iPhoneをアメリカで製造した場合、販売価格は15万円以上になるとのことで、もし番狂わせが起こってトランプ氏が当選した場合、日本のAppleファンにも大きな影響が及ぶことになります。
iPhone 8 32GB 149,800円
iPhone 8 128GB 164,800円
iPhone 8 256GB 179,800円
iPhone 8 Plus 32GB 164,800円
iPhone 8 Plus 128GB 179,800円
iPhone 8 Plus 256GB 194,800円
再来年にこんな価格表を見るのは悪夢以外の何物でもありません。
法的根拠は不明
トランプ氏の発言は到底実現不可能だろうというものが多く含まれます。iPhoneの米国での製造義務付けも法律的にどのように義務付けるか不明です。おそらくこのような愚行を大統領であったとしてもAppleに強制することはできないと見られます。しかしこうした発言が一定の支持を集めいていることからはアメリカの苛立ちを感じます。
今回の選挙の大勢は日本時間の9日午後にも判明するようで、無駄な心配はあと数時間で終わりそうです。ただ今後、荒唐無稽なトランプ氏の主張を汲み取り、さらに洗練させる形で政策に取り入れる候補が登場した場合、Apple製品を米国内で製造させようという機運が高まる可能性は0ではありません。
【追記】朝の段階ではほぼクリントン氏の当選と予想されていたのですが、結果はトランプ氏の逆転勝ち。選挙は何があるかわかりません。トランプ氏のこれまでの発言から、製造業を米国本土に回帰させる動きは強まる可能性はあります。Appleもアメリカ企業なので影響を受けないわけにはいかないでしょう。非常に困惑させられる事態になってしまっています。