任天堂はiMessage用(iPhone、iPad向け)のステッカーアプリ「SUPER MARIO RUN Stickers」を更新し、12月15日のスーパーマリオラン配信開始を盛り上げています。今回の更新で新たに3種類のマリオをiMessageで送信できるようになったことに加え、15日の配信開始を告知する文章も追加されています。
広告としてのiMessageステッカー
すでにLINEスタンプでは企業がプロモーション広告の一環としてステッカーを配信することは一般的となっています。LINEよりも遅れてiOS 10からステッカー(スタンプ)の送受信が可能になったiMessageでも、広告としてステッカーを活用する使い方が一般的になる可能性が高そうです。
スーパーマリオランは最新のiPhoneを発表するスペシャルイベントで同時に発表され、iOS版を先行配信とし、また初めての試みとなる「配信予約」を実施するなどAppleと任天堂が深く協力してリリースに向かっています。その一部としてiMessageのステッカーアプリによるプロモーションがあるのかもしれません。
ステッカーアプリによるスーパーマリオランのプロモーションが多くの人の目に触れれば、他社にも利用が広がっていくでしょう。多くの企業の参加を通して魅力的なステッカーが増えればiMessage利用者も増えると考えられ、iMessageの地位向上にも役立つと考えられます。
iMessage普及はまだ先か
しかし日本では(日本でも)iMessageは普及していません。メッセージアプリはユーザー数が利便性に直結するため、LINEの一強状態は他社に付け入る隙を与えていません。iMessageがいくら新機能を追加しても、LINEの牙城を崩すのはかなり難しい状態です。
さらにiMessageにはiPhone(Apple製品)ユーザーしか使えないという弱点があります。この弱点がある限り、LINEのライバルにもなれないと思われます。僕としてはApple WatchやSiriとの連携の良さなどを考えるとLINEよりもiMessageを使っていきたいので、ぜひiMessageユーザーが増えて欲しいと思っています。しかしiMessage for Androidがない現状でこれ以上ユーザを増やすのは厳しいと考えられます。