Apple Pay Cash、アメリカ以外の国でのサービス開始も近い?

アメリカのネットメディア9to5Macが複数の国でApple Pay Cashのサービス開始が近づいている可能性があると報じています。Appleはブラジルで年内にApple Pay Cashサービスを開始すると告知していますが、それ以外の国(スペイン、イギリス、アイルランド)でもApple Pay Cashの設定画面が出ていることで、サービス開始が近いと報じています。

設定画面は日本でも

9to5MacがApple Pay Cashのアメリカ以外での国々でサービス開始が近いとしている根拠は、各国のユーザーがTwitterに投稿しているApple Pay Cashの設定画面iMessageでのApple Pay Cashでの送金オプション画面です。まだ実際に使えるようになっているわけではなさそうですが、同メディアではこれら画面が出ていることからサービス開始が近いと推測しているようです。

しかしこの画面は少し前から僕のiPhone Xにも出ています。Apple Pay CashのカードがWalletアプリ内にあり、それをタップすると設定へと進めます。もちろん現時点でApple Pay Cashの利用設定はできないのですが、iPhoneの設定で「国」を「アメリカ」に変更すると社会保障番号の入力までは進めます(もちろんアメリカの社会保障番号を持っていないのでそれ以上は進めません)。

またiMessageにもApple Pay Cashのオプションが出ています。ロゴをタップすると「“xxxx”はApple Pay Cashで送金された支払いの受領はできません。」と表示されます。相手方がApple Pay Cashに対応していないような表示で紛らわしいのですが、こちらも対応していません

日本でのサービス開始は??

Apple Pay Cashの発表時からこのサービスを日本で展開するのはそれほど簡単ではないと考えてきました。もちろんLINE Payのように個人間送金を実現しているサービスもあるので不可能ではないでしょう。またApple Payの時のように業界を巻き込んで日本独自のApple Pay Cashを作り上げることもできるでしょう。ただそれには時間がかかるんじゃないかなぁと思っています。

いずれアメリカ以外の国でもApple Pay Cashが使える日が来るのは確実ですが、各国で乗り越えないといけないハードル(法律的な問題、商習慣的な問題、決済システム的な問題など)はいくつもありそうです。日本のユーザーは過度に期待せず、ゆっくり待てばいいのかもしれません。