AirTagは今後の発展に期待

Appleはオンラインイベント「Spring Loaded.」でAirTagを発表しました。噂レベルでの機能予想でAirTagは紛失防止タグとして画期的な何かが盛り込まれる感じでもなく、本当に発表されるのか疑心暗鬼ではあったのですが、結果的に非常にベーシックな商品として発表されました。

応用に期待

AirTagUWB通信に対応し、同じくUWB通信に対応したiPhoneとの正確な距離の測定が可能になっています。この機能は紛失防止タグの利便性を向上させる存在と位置付けられていますが、更なる応用例も考えられます。例えばバスケットボールやアイスホッケーの試合中に選手一人一人がAirTagを持ち、複数台のiPhoneと通信して選手の位置(動き)を正確に記録していくような使い方もできるでしょう。屋内スポーツでも選手のポジショニングが正確に分析できるようになるのは面白そうです。

またAirTagの形状は一般的(汎用的)な紛失防止タグと同じです。サードパーティーの製品としてイヤホン電動自転車にAirTagと同じ機能を組み込んだものがすでに発表されていますが、AppleにはApple Cardにこの機能を搭載して欲しかったです。クレジットカードは財布に入れておくことが多く、タグが内蔵されたカードがあれば新たに財布用の紛失防止タグを買う必要がなくなります。日本ではまだApple Cardは使えませんが、日本でこのサービスが提供される時までに、ぜひ対応しておいてもらいたいです。

おそらくAirTagの派生系(発展系)となる商品はAppleというより、サードパーティが開発、販売していくことになるのでしょう。AirTagは紛失防止タグの標準形を示すという役割を担っている気がします。AirTagの応用と「探す」アプリ対応の他社製品に大いに期待していきたいと思います