ローソンでも現金決済75%超 Apple Pay上陸もモバイル決済時代はもう少し先か

ローソンの社長は株主総会で同社店舗での現金決済比率が依然として75%以上と発言しています(Sankei Biz)。ローソンは比較的モバイル決済の導入に積極的ではあるのですが、それでもまだ75%以上の決済で現金が使われているようです。

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ローソンApple Payも使いやすくなった

昨年10月のApple Pay開始直後、ローソンのレジは操作性が低く、簡単なはずのApple Payでの決済が少し面倒でした。他のコンビニでは店員さんに「〇〇で支払う」と告げた上で、読み取り機にiPhoenをタッチするだけだったのですが、ローソンのレジではまずApple Payの画面を表示させ、決済端末にタッチさせレジのボタンで電子マネーを選択して、もう一度タッチしないければいけませんでした。

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ただこの不便さは昨年末からレジ端末の入換作業が進み、順次解消しています。また新レジ導入とともにLINE Payや中国のアリペイ(支付宝)での決済に対応させるなど、電子マネーでは出遅れた同社ですが、モバイル決済では積極的な姿勢を示しています。しかしそれでも現金決済が依然として75%以上を占めているという現状は、まだまだキャッシュレス時代モバイル決済時代ではないということを意味しそうです。

ただ時代は確実に進んでいる

昨年のApple PayAndroid PayLINE Payの開始とともにモバイル決済はいよいよ普及期に入ったといっていいでしょう。しかし前述のように、まだまだ現金決済が多く、小さな店が決済手数料を払ってまでモバイル決済(クレジットカード決済、電子マネー決済を含む)の導入に踏み切るメリットはあまりありません。手数料現金管理費用を天秤にかけた場合、まだ手数料の負担を重く感じるオーナーが多いのでしょう。

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しかし市中に出回っているiPhoneは順次Apple Pay対応機種へと更新されていきます。おそらく2020年頃には日本のiPhoneの大半がApple Payに対応(もちろん大半のAndroidスマートフォンがAndroid Payに対応)しているでしょう。そうなれば小売店、飲食店を取り巻く状況はかなり変わってくるはずです。(現金決済不可の店が多数出現してもおかしくない)

どこでもモバイル決済を使えるようなキャッシュレス時代への変化は、ある時点で一気に進みそうな気配です。しかしそれが来年になるか再来年になるかはまだわからないですが、近づいて来ているのは確かでしょう。

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