iFixit CEO 来日トークイベントに参加申し込み完了

iPhoneなどの分解で有名なiFixitのCEOが来日し、トークイベントを開催します。小規模なトークイベントのようですが、かなり興味をそそられる内容です。Apple製品の修理はブラックボックス化しつつありますが、その方向に真っ向から異議を唱えるiFixitの哲学を聞けるのはかなり貴重なことだと思います。(修理とは気高い行為である──iFixit共同創業者、カイル・ウィーンズ来日トーク

iphone

iFixitより

修理する権利とApple製品

iFixitは修理とは「気高い行為である」として消費者には修理する権利があり、製造と同等の価値を見出しています。しかしAppleは自社が認定した場所以外での修理を否定する方針を持っており、両社の価値観は相反するものがあるように見えます。ただAppleも完全な製品を世に送り出しているわけではありません。両社の価値観のどこかに共通点があり、その重なりのどこかに高度に発展してしまった消費社会が目指すべき「解」があるのではないか、とも考えます。

iFixitより

正直なところ、iPhoneが普及し始めた際に言われていた「バッテリーすら(自分で)交換できない携帯電話」という批判は、Appleファンの僕ですら共感するところがあります。製品をブラックボックスとすることで全てをコントロールしたいApple、逆に全てをオープンにすることで製品の安定性を確保したいiFixitの哲学、そのせめぎ合いは現代社会の象徴的な対立であり、両者の和解は新たな地平の発見といっても過言ではなさそうです。

単なる分解屋ではない

iFixitはAppleが新製品を発表するたびに最速で分解レポートを発表しています。Apple関連の情報を追いかけている人にとってiFixitは分解レポートメディアという印象だと思います。確かに僕もその印象を強く持っています。ただ「修理とは気高い行為である」という文言に触れてしまった今、彼らをただの分解屋と評価するのは間違いでしょう。

AirPods

もしiFixitの哲学に触れたいなら、7月4日のイベントには要注目です。料金は1,500円で映画を見るよりも安い破格の設定です。開催場所が東京で定員が40名となっており、行きたいと思っても参加できない人もいるかもしれませんが、主催者であるWIREDがイベント内容をレポートするです。どんな哲学と未来像をこのイベントが示唆するか、注目に値すると思います

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