アメリカ、イギリス、オーストラリアで12月から販売の始まるHomePodですが、その製品の詳細よりも注目されている部分があります。Appleは先週、開発者向けにHomePodのファームウェアを公開したのですが、その中に次期iPhoneや次期Apple TV、次期Apple Watchのデザインや新機能を示唆する内容があると話題になっています。
iPhone 8のデザインと新機能
HomePodのファームウェアにはiPhone 8がワイヤレス充電や急速充電に対応することを示唆する記述があります。これら機能は以前から搭載の可能性が高いと噂されていたのですが、その噂が裏付けられたことになります。さらにファームウェアからiPhone 8のカメラが4Kでも60fpsで撮影できる(現在は30fps)こともわかりました。4K動画も滑らかな動きで撮影できるようになるのには期待したいです。
さらにiPhone 8がFace ID(顔認証機能)を搭載し、これがApple Payでも利用できることもHomePodのファームウェアの記述から推測されています。iPhone 8にはTouch IDが搭載されないとの噂もあり、Face IDの精度がどこまで高いかは多くのユーザーの関心事でもあります。Face IDがApple Payにも利用されるということは、Appleが要求する高い精度をクリアしている可能性が高そうです。
iPhone 8の機能だけでなく、デザインもHonmePodのファームウェアから判明しています。iPhone 8のディスプレイはベゼルレスでホームボタンが廃止されるのはほぼ確定しているのですが、これもHomePodのファームウェアの記述で裏付けが取れたと言っていいでしょう。
Apple TVの新モデル
HomePodのファームウェア内にはApple TVに関する記述もありました。どうやらApple TVの次期モデルは4K動画の再生に対応するようです。4K動画対応の動きはすでに報じられており、またApple TVの新モデルの開発も進んでいるようなので、早ければ今年の秋(tvOS 11に合わせて)には4K動画の再生に対応したApple TVの新モデルが登場するかもしれません。
Apple Watchにセルラー通信機能搭載
これまでiPhoneとペアリングしなければ限られたWi-Fi以外では外部と通信できなかったApple WatchがLTEに対応するようです。この機能もHomePodのファームウェアにそれを示唆する記述があることから注目されています。海外メディアなどはLTEに対応と書いており、4Gに対応とは書いていません。おそらくApple Watchが対応するセルラー通信は4Gの範囲には達しない通信速度になるのでしょう。
日本での発売は来年とされるHomePodですが、ファームウェアからは日本のAppleファンの興味を掻き立ててくれる情報をもたらしてくれました。