全国の家電量販店などのPOSデータを分析するBCNがスマートフォン2017年シリーズ別販売台数シェアランキングを発表しています。それによると1位はiPhone 7、2位がiPhone 8と順当な結果なのですが、3位にはiPhone SEが入り、意外な結果になっています。
iPhoneの圧倒的な強さ
2017年の販売台数シェア1位は圧倒的にiPhone 7(24.6%)でした。4位のiPhone 7 Plusと合算すれば28.9%のシェアを獲得しており、これだけでiPhoneの総販売台数の6割を占めています。昨年発売された機種であるため、集計期間中の販売日数の長さが最も影響していると考えられますが、それでもかなり大きなシェアを確保しています。
販売台数があまり伸びていないとされたiPhone 8も結果的には販売シェアで2位を確保しており、そこそこの売り上げだったと予想できます。また11月から販売されたiPhone Xは最後の2ヶ月間だけでシェアを3.1%まで伸ばすことに成功しています。ただiPhone 8/8 PlusとiPhone Xの合計販売台数は歴代のiPhone 5s/5c、iPhone 6/6 Plus、iPhone 6s/6s Plusには及ばなかったようです。
iPhone SEの堅実さ
ランキング中で目を引くのが3位のiPhone SEの存在です。一昨年に発売され、今年になってストレージが多少変更になっただけで性能自体は最新モデルとは言い難いiPhone SEですが、それでも細く長く売れています。やはり4インチディスプレイのiPhoneには一定の需要があるのでしょう。
そして何より低価格であることが大きな魅力になっているのかもしれません。Apple Storeでも32GBモデルが39,800円と設定され、iPhone Xの3分の1の価格で売られています。さらに言えば格安を売りにするMVNOもiPhone SEを販売しており、こうした節約需要がiPhone SEの人気を支えていると言っていいでしょう。
BCNのランキングは最新のiPhoneと同じくらい、もしくはそれ以上にiPhone SEが売れているという面白い結果となりました。