HomePodの予約が日本時間の昨夜からアメリカ、イギリス、オーストラリアで始まりました。Appleの新製品の予約は太平洋標準時の午前0時1分から始まるのですが、HomePodはそれから5時間ほど遅れてスタートしました。
話題性はあるが品薄ではない
HomePodはAppleファンにとって待望の新製品です。特にApple Musicの利用頻度の高いユーザーにとっては便利になりそうなスマートスピーカーです。またGoogleとAmazonが先行するスマートスピーカー分野にAppleが初めて参入する機種として、HomePodは大きな話題を集めています。
しかし話題ほどは売れていない可能性はあります。昨晩始まった予約ですが、まだ初回出荷分は完売していません。初回の出荷数は100万台とも言われていますが、予約開始から12時間ほど経過した現在でもまだアメリカ、イギリス、オーストラリアで初回出荷分が余っている状態です。確かにアメリカのネットメディアがAppleファンを対象に実施した事前のアンケートでもそれほど強い需要は見えていませんでした（買うと答えた人は43％程度）。
まだ用途が限定的
確かにHomePodはスピーカーの音質に重点の置かれた製品であり、主な購買層は前述の通りApple Musicのヘビーユーザーになると思われます。Apple Musicの会員数は昨年6,000万人を突破していますが、そのうちアメリカ、イギリス、オーストラリアの会員が今回予約の始まったHomePodがターゲットとする顧客層であり、その数はそれほど多くない可能性もあります。
またHomePodでできるホームオートメーション機能もHomeKit対応製品がそれほど多くない現状ではあまり機能しません。そもそもスマートスピーカーが必要かと疑問に思っている人を含めると、まだまだHomePodを不要と考える人が大半なのかもしれません。HomePodは発売直後から一気に売れるという製品ではないのでしょう。