高額キャッシュバック問題の実害は案外少なかった

3月に入りキャッシュバック、キャッシュバックと街中の携帯ショップにデカデカとポスターが貼られています。中旬頃から少し落ち着いたとはいえ、今でもMNP4台で34万円キャッシュバックなんてポスターも見かけます。

確かに携帯電話の契約をするだけで何十万円も手にするのは不健全という意見には納得させられる部分があります。またMNPだけを優遇するのも不公平という意見にも一理あります。それらの不満、不公平感が大きな流れとなり、最近のキャッシュバック排除に繋がっていると考えます。NHKでもこの問題をニュースとして取り上げ、政府による介入が必要という識者の意見を放送しています(スマホ 現金目的で短期間乗り換え急増)。

しかしこのニュースの中で、高額なキャッシュバック費用は一般利用者あたり年間3,000円の負担増で賄われていると報じられています。年間3,000円は思った以上に少ないです。これだと10年に一度MNPして、キャッシュバックを受ければ十分にペイできる額です。MNP優遇に不満を持っている人は一度MNPしてキャッシュバックを受ければ、当分は冷静になれるかもしれません。

また絶対額の少なさから、ぬれ手に粟的なキャッシュバックで多額の金銭を得ている人というのは多くないと推測されます。派手な街中のポスターと実情はそれほどリンクしていないのかもしれません。

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