auが利用者向けに発行しているau WALLET(プリペイド)カードが個人間送金に対応しました。iPhoneからもアプリ経由で送金手続きが可能で、auユーザーでかつau WALLET(プリペイド)利用者同士なら個人間送金が簡単にできるようになりました。ただ入金された残高を出金できるのはじぶん銀行の口座に限定され、少し不便なサービスではあります。
個人間送金が日本でも
2017年はLINEが個人間送金サービスを開始し、またiPhoneのアプリでも個人間送金サービスを提供する企業が出現し、日本でも個人間送金サービスの黎明期に突入した年といえそうです。そして今回、auという大量のユーザーを持つ大手キャリアが個人間送金サービスに参入したことで、2018年は個人間送金サービスが一気に開花する年になりそうです。
ただauが提供しているサービスには制限が多くあります。まずauユーザー同士でなければ送金サービスを使えません。さらにauユーザーでもau WALLETカードを持ったもの同士でしか使えません。また入金された残高を引き出すにはじぶん銀行の口座が必要であり、このサービスを便利に使うハードルは結構高そうです。
個人間送金サービスの用途としてよく例に挙げられる、サークルの会費や飲み会の費用を集める用途ですが、これに今回auが発表した個人間送金サービスを使うのはほぼ不可能でしょう(全員がauユーザーでau WALLET(プリペイド)カードを持っていることあり得ません)。利用は家族内などに限られそうです。
Apple Pay Cashが本命
個人間送金といえば、Appleがアメリカで提供しているApple Pay Cashに期待したいです。これもiPhoneユーザー同士でしか送金サービスを利用することはできません。しかしそれでもauの個人間送金サービスよりは汎用性があると思われます。日本でのサービス開始は全く不透明な状態ですが、個人間送金サービスが日本でも定着しつつある中で、Appleがこの市場を狙ってくるのは自然なことと考えます。
ちなみに今でもApple Pay Cashに関する表示は至る所で確認できます。これだけでは確固たる根拠にはなりませんが、これが日本でもいずれApple Pay Cashが始まる前兆だと期待しています。