孫社長が米国でワイヤレスブロードバンドの重要性を訴える予定

ロイターが伝えている所によると、ソフトバンクの孫社長が11日にアメリカで講演するそうです。議題は経済、教育分野での超高速ブロードバンドの重要性に関するもののようです。(ソフトバンク孫社長が11日にワシントンで講演、競争の必要性アピールへ

確かに経済や教育、さらには医療や防災などに高速通信が汲み合わさることで可能性は多いに拡大することは確実です。既に医療や教育にiPadと高速通信を組み合わせた革新的な事例がAppleからも発表されています(あなたの物語は何ですか?)。その当たり前のことについて敢えてこの時期に講演するのには訳があるのでしょう。

記事中でも「米携帯電話市場の競争の必要性を直接訴える狙いもありそう」と書かれており、スプリントによるT-mobile USの買収を認める世論を醸成する目的もありそうです。まだT-mobileの買収を諦めていなかったのに少し驚きましたが、ぜひ目指す理想の通信インフラを整備して欲しいものです。

孫社長はアメリカの通信市場を「米携帯電話市場は「2強2弱」で十分な価格競争、ネットワーク競争が起きていない」と評しています。しかし、既に日本市場で3強の一角となったソフトバンクは価格競争を起こさない存在になっています。十分なシェアを持つと価格競争が起こりにくいことを自身が証明してしまっているのは、アメリカの規制当局を説得する上で不利になるのではないでしょうか。

日本でももっと価格競争、ネットワーク競争を頑張って欲しいものです。

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