先ほどバルセロナで開かれているイベントでGalaxy S5が発表されました。世界中のLTE周波数に対応するとのことで、ハイエンドスマートフォンとLTEは切っても切れない関係になったことは間違いないでしょう。このGlaxy S5は最大150MbpsのLTEに対応しています。これはiPhone 5, 5s/5cの下り最大100Mbpsに1.5倍の差をつけたスペックになっています。
しかし100Mbpsと150Mbpsの差はそれほど大きくないのが現実です。下り最大150Mbps端末なら条件が揃えば120Mbpsくらいは出るでしょうか。一方で100Mbps端末では85Mbpsくらいが限界です。
ただ、現状で130Mbpsなら快適で85Mbpsではストレスを感じるサービスはありません。またエリア的に見てもこの水準の超超高速LTEが体感できる場所も限られています。屋内や基地局付近の条件のいい場所でしか体感できない速さです。なので端末が対応する最大値の差、実測値の差には今のところ意味はありません。
言ってしまえば、今後LTEが対応していく220Mbps、1Gbpsに向かう通過点として100Mbps、150Mbpsがあるに過ぎません。この超超高速LTEが実用化される時には150Mbpsでないとストレスを感じるサービスが出てくる可能性もありますが、今のスマホ向けサービスや利用実態では実測値で10Mbps以上はそれほど変わらないものと言っていいでしょう。
こう考えるとiPhone 6(というより後1〜2年の間に出る端末)が必ずしも下り最大150Mbpsに対応しなくてもいいのでは?と思うようにもなりました。