5月発売と噂されているiPhone SE 2ですが、根本的な情報について予想が分かれています。ケースメーカーOlixarがアメリカのネットメディアに提供した写真によると、iPhone SE 2はiPhone Xのようなノッチのあるディスプレイを採用し、ホームボタンを廃止することを示しています。しかしこのiPhone SE 2の予想画像には疑問点や不自然な点もいくつかあります。
iPhone SEは小型、格安
2016年3月、Appleは4インチディスプレイを搭載した小型iPhoneとしてiPhone SEを発表しました。片手に収まるサイズのiPhoneには根強い人気があり、また最新のiPhone Xより7万円以上も安く設定された価格も多くの人の支持を得ています。その結果が2017年のスマートフォン売り上げランキングにも出ており、発表から2年以上経過したiPhone SEの次期モデルを待望するファンは非常に多くいます。
ファンの声に応える形で、Appleは5月〜6月にiPhone SE 2を発表すると予想されています。ユーラシア経済委員会のリストにも既に未発表のiPhoneが掲載されており、何らかのiPhoneが発表されることは確実とみられ、それがiPhone SE 2とする見方が有力になっています。しかしそのデザインについては予想がお大きく分かれています。
ケースメーカーはベゼルレスを予想
今回iPhone SE 2の画像とされる写真を出したケースメーカーOlixarは、iPhone Xのような細いベゼルのディスプレイを搭載すると考えているようです。上部には通話用のスピーカーやTrue Depthカメラを設置するノッチが置かれ、ホームボタンは廃止されています。また本体サイズはiPhone SEとほぼ同じとされ、小型のiPhoneというあiPhone SEの特徴を踏襲したものになっています。
しかしこの画像には疑問点も多くあります。まずノッチ部分がiPhone Xでは滑らかな曲線になっているものの、iPhone SE 2とされる画像では直線的に切り取られているだけです。細部までデザインにこだわるAppleらしくないとして、疑問点の一つに挙げられています。またノッチのサイズもTrue Depthカメラを収納するだけのスペースがなさそうで、どうやってFace IDを使うのか（Touch IDを廃止するのか）、非常に疑問とされています。
また低価格を旨とするiPhone SEが製造コストのかかるデザインを取り込むかどうか、そこも疑問とされます。僕もこの画像のようなiPhone SE 2（ベゼルレス、ノッチあり、ホームボタン廃止）には懐疑的です。仮にiPhone SE 2が5月、6月に発売されるとすれば、既に量産が始まっており、部品画像が流出してもおかしくない時期です。特に現行モデルと違う部分があれば、多くのパーツが流出してきているでしょう。
それがないところを見ると、iPhone SE 2のデザインはiPhone SEとほぼ同じになると考えます。ホームボタン搭載の4インチディスプレイモデルで、内部構造に大幅な変更が加えられるというアップデートになるのではないでしょうか。