アプリ開発者が「Developers Union」結成 無料お試し期間設定などを要求

一部のアプリ開発者がAppleとの交渉を有利に進めるため、Developers Union(開発者組合)を結成して活動を開始しています。現時点でDevelopers Unionは組織的な運動を行なっているわけではありませんが、すでに会員は数千人を突破し、Appleに対していくつかの要望を届けているようです。(FED UP WITH APPLE’S POLICIES, APP DEVELOPERS FORM A ‘UNION’

App Store

有料アプリのお試し期間

アプリ開発で収益を得ている開発者が集まったDevelopers Unionは現時点で数千人の会員がいるとされ、Appleに対して組織として要望を送ることで、収益の最大化を図ることを目的としています。6月のWWDCまでに2万人の会員を集めることを目的としており、Developers Unionがその規模に成長すれば一定の発言力が出てくる可能性はあります。

WWDC アプリ

Developers Unionが要望しているのは、有料アプリの無料お試し期間の設定アプリ売り上げの配分見直しとされます。特に注目されるのはお試し期間です。現在、有料アプリの完全版にお試し期間を設定することはApp Storeの規約上できません。無料でのお試しが可能になれば、多少高いアプリでも一旦ダウンロードしてから購入を考えるということができ、開発者だけでなくユーザーにとってもありがたい機能になるのは間違いありません。

売り上げ配分の見直し

またDevelopers Unionは将来的にはアプリの売り上げ配分についてもAppleに要望を出すとしています。現在のApple30%開発者70%という枠組みを一部変更して、より開発者にメリットのある配分を求めていくことになる可能性が高そうです。ちなみにすでに月額サブスクリプション型の売り上げについては、長期契約者に限りApple15%開発者85%となっており、Developers Unionの要望はこうした枠組みが想定されているのかもしれません。

wwdc

もしDevelopers Unionが会員数を集め、Appleに対して影響力をつけていけば、Appleもこの要望を無視することができなくなるかもしれません。ちなみにこの団体はDevelopers Unionと名付けられていますが、伝統的な組合活動を行うことに興味はないとコメントしています。

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