先日発表されたSprint社の決算ですが、市場予想をいい意味で裏切った結果となりました。アナリストの予想では契約者は8万ほどの減少とされていたようですが、実際は5.8万の増加となり、ソフトバンクによる買収で契約者が上向いてきた可能性も指摘されています。
しかし厳しい見方もあります。英語版のCNETの記事では
“On the surface, Sprint added a net 58,000 new contract customers. But if you look at the fine print of the earnings report, the growth largely came from 466,000 tablets added in the period. Stripping out the tablets, Sprint lost 408,000 phone customers.“
(見かけ上の契約数は58,000の増加だが、決算書の細かい部分を見ると、この増加は期間中に増えた46.6万のタブレットの契約が寄与しており、スプリントの電話契約は40.8万の減少になっている)
と指摘されています。もちろんタブレットの契約数でも収益に寄与するもので問題ないものだとは思います。iPadやiPad miniが売れたのかもしれません。ただ、こういう指摘があるということは、ソフトバンクの手法がアメリカにも浸透していて、、、「いまなら2年間無料でタブレットを付けられます」なんて営業があるのかな、と想像してしまいます。邪推かもしれませんが。
2月11日のSprint株の値動き |
Sprintの株価も取引開始後に高値水準(8.32ドル)に達したものの、その株価を保つことができずに最終的には7.90ドルまで値を下げて前日比で2.7%の値上がりで取引を終えています。決算の詳細が分かって値を下げた、かも知れません。株価はT-Mobileの買収など複雑な要因で動いているためそんなに単純じゃないでしょうけど。
今日はソフトバンクの決算発表です。こちらはSprint以上に注目です。