民間調査会社Canalysは2018年第2四半期(4月~6月)のスマートウォッチ出荷台数についての調査を発表しています。調査よるとApple Watchは前年同期比で30%増となる350万台が出荷され、全体のシェアは34%となりました。(Apple ships 3.5M Apple Watch units in Q2 as LTE model proves to be a global hit)
他社は機能特化で好調
350万台を出荷したApple Watchはスマートウォッチ市場の出荷台数シェアで34%を獲得しています。しかしこれは2018年第1四半期の43%から9ポイントも下落しています。シェア下落の要因となったのはApple Watchよりもさらに出荷台数を伸ばした他社のスマートウォッチの存在です。
現時点でのApple WatchのライバルはFitbitやGarminの販売する製品ですが、どちらもApple Watchよりもさらにエクササイズ管理や健康管理に特化しているのが特徴です。これら製品は100万台に迫る出荷台数となったと調査レポートで報告されており、さらに強力なApple Watchのライバルへと育っていくでしょう。
強力なライバルの存在はApple Watchの発展にも重要であり、スマートウォッチ市場の活性化はApple Watchユーザーも直接恩恵を受けられると考えられます。
LTEモデルも好調
Canalysによる調査ではアジアにおけるApple Watchの出荷数のうち、LTEモデルは60%にも達するとしています。Apple WatchのLTEに対応している国が限られている中で60%という数字はかなり優秀だと考えられます。日本ではApple Watch Series 3発売当初からLTE通信が可能であり、ヘビーユーザーを中心にLTEモデルが売れたと考えられます。
しかしApple Watchを単独で使う機会はまだそれほど多くありません。僕もLTEモデルを使っているのですが、ちょっとした外出や屋外での作業ならiPhoneを持って出なくてもいいメリットはあります。Apple Watch単独で利用しているときに電話がかかってきても、メッセージが来ても、対応は可能です。もちろんApple Musicも聴けて、Apple Payも使えて便利です。
単独利用も便利ですが大抵の場合はiPhoneを常に携帯しています。現時点ではジョギングやサイクリングなどのエクササイズ以外でまだApple Watch単独利用の大きなメリットはないかもしれません。とは言え、今後はApple Watch単独でもできることが増えていくことは確実です。LTEモデルはまだまだ発展の可能性はあると考えます。