KDDIは好決算 でもauの解約率は上昇

先ほど、KDDIが2014年3月期(2013年度)第3四半期の決算を公表しています。増収増益で当初の予想を上方修正する力強い決算になっています。これもスマートフォン契約の増加で通信料収入が拡大していることが背景にあるようです。

しかし気になる数字も出ています。四半期ごとの推移で発表されるauの解約率ですが、これまでは0.5%台後半から0.6%台で推移してきたのですが、2013年10月から12月の期間は0.71%に上昇しています。

この期間に何があったかを思い返してみると、もちろんiPhone 5s/5c商戦の本番を迎えた時期にあたります。またiPhone 4s発売から2年経ち、iPhoneユーザーの2年縛りがなくなる時期でもあります。iPhone 5s/5cからはドコモも取扱いを開始しており、4sの時にドコモやソフトバンクから奪った契約が一定数流出した結果、解約率が上昇したとも解釈できます。

現在、各キャリアともMNPでの契約獲得に重点を置いていいて、その影響が徐々にauの解約率にも現れてきた可能性があります。既に多くの人が2年ごとにキャリアを変えることを前提にスマートフォンを利用(キャリアメールを使わないなど)しています。そのため、このMNP重視の方針が変わらない限り、いくら契約を獲得しても、一定数が流出して解約率を押し上げるという状況が続くでしょう。

携帯通信キャリアにとっては悩ましい問題なのかもしれません。

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