Appleの求人サイトに新たなApple Store出店の兆候が見えています。勤務地「東京」の中に「Tokyo-JP」と未知の店舗が記載されており、これが都内5店舗目のApple Storeになると考えられています。しかしAppleは先日「Apple 仙台一番町」の閉店を発表したばかりであり、店舗網を人口密集地域の大都市へと集約させる方向性も見え隠れし、少し不安な部分もあります。
東京の新店舗は一昨年から噂に
Appleは2018年にApple 新宿をオープンさせましたが、それ以前から「新宿、池袋」エリアに1店舗、「千代田区」に1店舗の出店が計画されているとの噂があり、もう一つの東京への出店がいつ具体的に動き出すのかに注目が集まっていました。この時期に求人情報が掲載されたことを考えると、早ければ2019年後半、遅くても来年早々には東京都内5つ目のApple Storeがオープンすることになるでしょう。
出店場所は大手町から丸の内付近ではないかと予想されていますが、この周辺には大きな商業施設が多数立地し、候補が絞りきれない状況です。それでも不動産関連の情報などの分析でいずれ出店候補地は絞られてくるでしょう。仮に千代田区内に新店舗が出店すれば、近隣店舗となるApple 銀座は近年のApple Storeのコンセプトに合わせる改装のため一時閉店となる可能性も出てきます。
大都市圏への出店加速
Appleは2018年に新宿、京都と相次いで新店舗を出店し、2019年もこの東京の店舗と川崎への出店が予想されています。一方で2019年に入ってすぐ、Apple 仙台一番町の閉鎖を発表し、また2016年に移転のため閉店と発表したApple 札幌も依然として再開のめどは立っていません。結果としてApple Storeは大都市圏への出店を加速させ、地方都市から撤退していく流れとなっています。
これは今後のApple Storeの出店場所にも影響する流れと考えられ、地方都市のAppleファンにとってあまりいい傾向ではないと言えます。Appleが京都に出店したことで、地方都市(鹿児島や広島、金沢、新潟)への出店にも期待したのですが、現状ではあまり期待できない気がしてきました。地方のAppleファンの不便な状況は長く続くのではないでしょうか。