iPhoneの販売競争でクローズアップされたLTEの最高速競争ですが、ドコモもauもiPhone 5/5c/5sで利用できる下り最大100Mbppsエリアの拡大を進めています。どこもでは速度別のエリアマップを掲載するなどで、高速化への取り組みをアピールしています。
一方でiPhoneのパイオニア、ソフトバンクの取り組みが少し鈍い気がします。少し前に群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の一部を下り最大100Mbps(13年冬モデルでは下り最大112.5Mbps)エリアとして、今後の全国への拡大が期待されました。しかしその後、基地局の免許情報から見てもエリアは拡大していないようです。
12月2日に公表された11月9日時点の基地局情報で47ヶ所で下り最大100Mbpsに対応した免許が交付されています。しかしこれも1ヶ月以上増加していません。基地局の整備が進んでいる時は発表ごとに何百と免許数が増えるものですが、ソフトバンクの100Mbps基地局整備は停滞しているっぽいです。
前橋市にある基地局の免許(15M0X7WがLTEの免許) |
ソフトバンクの2.1GHz帯のLTEに関してはエリアの拡大予定も少なくなっていて、成長余地がなくなりつつあるのかもしれません(既に完成形に近づいたのかもしれません)。ただ同社は来春から900MHz帯でのLTE開始も予定しており、さらにAXGPとしてTD-LTEの整備も急ピッチで進めています。なので、もしかしたらエリアは900MHz、高速化はAXGPが担っていくことになると予想して、いまはあまり2.1GHz帯への投資を行っていない可能性もあります。