Apple Cardのアメリカでのサービス開始が近づいているようです。サービス開始を前にAppleと共同でカード事業を行うゴールドマン・サックスがApple Cardの利用規約を公開しています。それによるとカードでのリボ払い(分割払い)利用時の金利は13.24%から24.24%に設定されていることが確認されています。
全額払えば0%
Apple Cardに限らず、アメリカのクレジットカードは基本的にはリボ払いや分割払いでの利用を前提としています。これら分割払い残高にはそれなりの金利が付くことになり、それがカード会社の収益源になります。Apple Cardもこの部分が最大の収益源になるようで、ユーザーの信用状態に応じて13.24%から24.24%の金利が設定されています。もちろん翌月の期日に残高全額を支払えば金利は0%ですが、日本のクレジットカードのリボ払い金利が15%程度に設定されていることを考えると少し高い気もします。
なお経済状態や物価の動向を考えると日本のリボ払い金利と単純な比較はできないので、これだけでApple Cardの金利が高いとも言い切れません。またApple Cardは他のカードでは一般的に料金のかかる各種手数料が無料とされ、ポイントもApple Cash残高に翌日に還元されるというメリットもあります。アメリカでは大人気のクレジットカードになるでしょう。早く日本でも使えるようになってほしいところです。
審査は2段階
Apple Cardの特徴の一つがWalletアプリからの申し込みが可能なところです。ユーザーが利用申請(氏名、生年月日、メールアドレスなどを入力)を出せば、ゴールドマン・サックスが信用状態によって判断される利用枠と金利が提示されます。そこで直ぐに利用申請が通らないユーザーは写真付きの身分証明証を再度送付する必要があり、再度審査の上で利用可否が判断されます。
これまでにカード代金の滞納などの事故を起こしていなければ、iPhone内で手続きが完結してすぐにApple Cardの利用が可能になるのでしょう。これも面白い試みだと思います。なおAppleの説明画面では利用枠10,000ドル、金利13.24%が提示されています。Appleとゴールドマン・サックスは大体この水準の利用金額を想定していると思われます。