Appleのマップアプリがアメリカで大幅に進化、次は日本の予定

Appleのマップアプリはリリース時に酷い完成度で話題になった後、ゆっくりではありますが改善と改良を進めてきました。その成果がアメリカの多くの州で確認されるようになっており、2020年には日本でも改善が進められると予告されています。

ゼロから再構築

AppleがiPhone、iPad、Mac向けのマップアプリの独自開発を始めたのが2012年です。同年秋にリリースされたiOS 6からGoogleマップとの提携を解消し、Appleが独自のマップアプリを提供したのですが、その完成度は酷いものでした。そこからゆっくり改善を続け、今では普段の利用に困ることのない水準まで到達しています。しかしAppleはまだまだマップアプリの改善を続けていくようです。

Appleはすでに自動車に搭載したカメラで撮影したデータカメラを背負った人が歩いて集めたデータをマップアプリに反映し始めています。データの反映はアメリカから始まっているようで、最近、アメリカ西部や東部、中西部の多くの州でマップアプリの表示が詳細なものに変わったことが確認されています。この改善は2019年末までにアメリカ全土の地図で実施されると予告され、さらに2020年にはアメリカ以外の国でも実施されるとされています。

日本がその次

2020年に実施されるアメリカ以外の国でのマップアプリの改善は日本を優先して実施するとAppleは告知しています。これは来年開催のオリンピックに合わせた施策とされており、来年前半には日本でもマップアプリが大幅に改善されると期待されています。

なおAppleは関東、関西の各都府県で自動車から撮影しているだけでなく、東京では徒歩による情報収集も実施しています。東京では地図の情報が詳細になるだけでなく、ストリートビューのような表示も可能になるのではないでしょうか。

ちなみにオリンピックのマラソンと競歩が実施される札幌はデータ収集の対象にはなっていません。これから急いでデータ集めるにしても、札幌はすでに積雪期間に入っており、オリンピックまでに地図情報が改善される可能性は低そうです。また個人的には大都市部だけでなく、地方都市やその周辺部分もさらに詳細な情報を集めてマップアプリに反映させてもらいたいのですが、現状は理想には程遠く、改善される兆しもありません。