Appleは地図アプリの改善について、アメリカの次に日本での改善を重視していると認めています。アメリカでは次期OSの公開から年末にかけて重点的に地図情報の改善が実施されるようですが、その次に情報の改善が実施されるのが日本になるとengadget日本版が報じています。
東京オリンピックを意識
地図アプリの改善は東京オリンピックを意識しているとAppleが認めています。会場となる東京や静岡(自転車競技の会場)が改善の中心になるとしていますが、それ以外の地方都市でも地図情報の充実化が図られるようです。Appleは昨年から東京で、そして今年になって全国の都市で360度カメラや各種高精度センサーを搭載した自動車によるデータ収集を行っています。
Google carかと思ったらApple carやった。初めて見た。
ストリートビュー的なことやるんかな? pic.twitter.com/IhlW7YeYuH— コッコ (@cocco_ingenia) 2019年6月8日
さらに航空機に搭載した地形を計測するセンサーを用い、地上から収集したデータと合わせて地図データのアップデートしているとされます。現在は茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県で自動車(搭載のカメラやセンサー)による情報収集が実施されており、2020年の早い段階にこれら情報が反映された地図情報の高度化(Look Around機能の搭載)が実施されるのかもしれません。
全国規模での改善を
東京オリンピックが日本の地図アプリ改善の大きなきっかけになり、開催地の東京や観光客が多く訪れると思われる大都市の情報は開催までに大幅にアップデートされるはずです。ただこの流れは東京オリンピックが終わっても続いてもらわないと困ります。Appleの地図アプリは一時の最低の状態は脱したものの、まだまだGoogle Mapには及びません。Googleは地方都市やその周辺部分でも常に情報を更新しており、私の住んでる場所(地方都市郊外のさら辺縁部)ではGoogle Map一択という状態です。
自宅周辺のAppleのマップアプリは上の地図のように雲に覆われており、改善要望を出しても改善されないままです。東京オリンピックが終わったら改善は終わりとはならず、継続的に地図情報の改善を続けてもらいたいところです。