iPhone(iPad)にはAppleが提供する標準アプリ(メール、Webブラウザ、メモ、クラウド、音楽、アルバム、カメラなど)がもともとインストールされており、ユーザーが特に指定しない場合は標準アプリが優先して利用される仕組みになっています。この仕組みが早ければiOS 14から変わるかもしれないとBloombergが報じています。
メール、写真、カメラ、メモ…
Appleの標準アプリはよく使われているメール、写真、フォト、ミュージック、マップ、メモからあまり使われない計測、株価など多岐に渡ります。iPhoneで最低限の機能を提供するという意味で標準アプリには大きな意味があるのですが、さらにiPhoneを活用しようと思うと他社製のアプリを使った方が便利なことは多くあります。しかし他社製のアプリはSiriやロック画面から直接起動したり、リンクをクリックした際に起動したりすることが難しく、一定の不便さが付き纏います。
この状況が早ければiOS 14から変わるかもしれません。Bloombergが報じたところによると、AppleはiOS 14(もしくはその後のバージョン)で標準アプリをユーザーが設定できるように検討しているとしています。これでSiriに「XXにメール」と言えばGmailアプリが開いてメール作成できるようになったり、「YYの曲を流して」と言うだけでSpotifyで当該楽曲が再生されると行ったことも可能になります。
またロック画面やコントロールセンターでカメラ起動ボタンを押して他社製のカメラアプリを起動できるようにもなるでしょう。またストレージサービスや写真アルバムでiCloud以外のサービスをiPhoneから使うのが便利になるでしょう。この変更でAppleは他社サービスとの競争で今まで通りの優位性を維持するのは難しくなるかもしれません。しかし長い目で見ればiPhoneやiPadの利便性が向上することは確実であり、Appleにとっても悪い変更ではないと考えられます。