近い将来Apple Watchに血中酸素飽和度測定機能を追加? 時期的に微妙な問題も

Apple Watchには血中酸素飽和度を測定するセンサーが搭載されていることは電子機器の分解で有名なiFixitによって明らかにされています。この機能はまだ使える状態にはなってはいないのですが、近い将来、血中酸素飽和度の測定機能が解放されるとの予測が多く出ています。

コンディション、疲労度を判定

血中酸素飽和度を定期的に測定することでユーザーの体調や疲労度を判定することが可能になると言われています。普段からコンディション調整を必要とし、日々の練習で疲労が溜まりがちなスポーツ選手にとっては非常に有益な機能になるのは間違いないでしょう。

また一般ユーザーにとっても、血中酸素飽和度の急変は何らかの疾患が原因になる場合も多く、そうした疾患の早期発見に役立つ可能性がありそうです。

医療機器としての規制

Apple Watchの心電図機能と同様に、日本でこの機能が使えるようになるには乗り越えるハードルが多数あるのですが、Appleはハードルを乗り越えるために動いているのは確かです。そう遠くない将来、日本でもApple Watchで血中酸素飽和度の測定機能が使えるようになるでしょう

ただ医療機器には測定の正確さだけが求められる訳ではありません。メーカーには正しい使用方法測定したデータの使い方を周知させることが求められます。現在でも多くの血中酸素飽和度測定器が販売されていますが、メーカーは新型コロナウイルスへの感染を調べる目的(予防する目的)での同機器の使用に対して強い警告を出しています

機器を正しい目的で使わなければ、いくら正確な測定ができても命に関わる問題に発展します。医療機器の製造だけでなく販売についても厳しい規制があるのもこのためであり、Apple Watchに血中酸素飽和度の測定機能を搭載するということは、Apple Watchは命に関わる厳しい世界に足を踏み入れることを意味します。