iOS 14は新機能としてiPhoneでもピクチャーインピクチャー(他のアプリを表示しつつ、小さい画面で動画を再生する機能)を搭載しています。この機能はYouTube動画をSafariで開いた場合にも使えたのですが、Googleが対策したのか、19日時点で使えなくなっています。
プレミアム会員のメリット
YouTubeはプレミアム会員(月額1,180円)に対してアプリでバックグラウンド再生(音声のみの再生ですが)を提供しています。しかしiOS 14のピクチャーインピクチャー機能は実質的にバックグラウンド再生であり、これが誰でも使えるようになるならGoogleは何らかの対策をとるんじゃないかなぁとは思っていました。そして9月19日にはYouTubeサイトのプクチャーインピクチャー機能が使えなくなったことが確認されており、Googleがプレミアム会員のメリットを守るために何らかの対策を施したと考えられます。
Picture in Picture in iOS 14 stopped working on iPhone for videos on YouTube’s website. YouTube videos embedded elsewhere still work fine. pic.twitter.com/8vTFy4u3Ut
— Eric Slivka (@eslivka) September 18, 2020
この流れで考えるとYouTubeのピクチャーインピクチャー機能は当初予想されていた通り、プレミアム会員に向けて開放されるのでしょう。無料会員は今まで通り、YouTubeアプリを開いているとき、YouTubeサイトを表示している時だけ動画や音声の再生が可能という状態が続くと思われます。ちなみにYouTubeアプリでピクチャーインピクチャー機能を使えるようにするテストは始まっているようです。この機能が搭載されればプレミアム会員になるメリットは大きくなるでしょう。
なおYouTube動画の全ての場合でピクチャーインピクチャー機能が使えなくなったわけではありません。現時点で同機能が使えないのはYouTube.comで動画を再生する場合であり、他のサイトに埋め込まれた動画はピクチャーインピクチャー機能で再生できます。この抜け道(対策漏れ)を有効活用することはできないかもしれませんが、知っておけば何かに使えるヒントになるかもしれません。