Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービス(AWS)の障害でスマートホーム機器の操作に支障が出ているとニュースになっています。「照明が消せない」などが実際に起こっているようですが、まだ照明でよかったと考えるべきでしょう。
法律で禁止
スマートコンセントが普及したことで、多くの家電製品をスマートホームに組み込むことができるようになりました。しかしスマートコンセントを電熱器を搭載する製品(ホットカーペット、電気炬燵、電気毛布、電気ストーブ、加熱式の加湿器、コーヒーメーカーなど)で使うことは法律で禁止されています。
スマートコンセントの利用方法としてヒーターのON、OFFを管理する事例を紹介したメディアの記事が炎上したのも記憶に新しいところです。私も一時知らずにホットカーペットにスマートコンセントを使っていました。(今は換気扇で使っています)
しかし、このような使い方をしているときにスマートホームのコントロールを担うサーバーに障害が発生すれば、非常に危ない状況になることは容易に想像がつきます。大切な家や家族を守るためにも、安全性を重視した使い方は必須でしょう。
禁止はされていないが
また時おりSNSなどで、遠隔操作で物理スイッチをON/OFFできる機器をファンヒーターなどで使っている例を見ます。確かに帰宅前にスイッチを押して電源を入れれば、帰宅時には部屋が暖かくなっていて便利かもしれません。しかしこうした使用方法もサーバーの障害発生時には危険な状況になる可能性が出てきます。
このようなスイッチを物理的に押す機器については用途を規制する法律はなく、ユーザーの判断に任されています。しかし使用に際しては安全性を考えてその可否を判断する必要がありそうです。そう考えると既存の暖房器具(電熱器や灯油を使うもの)をスマートホームに組み込むのは難しい気がします。