関東圏のバス会社が共同で提供するICカード利用特典「バス特」の参加企業が相次いで特典付与を終了すると発表しています。このバス特はApple PayのSuica、PASMOでも利用できるため、Apple Payの隠れた特典として親しまれてきました。
国際興業バスから
バス利用特典サービス(バス特)は1ヵ月の利用金額(ICカードで決済)に応じて、特典バスチケットがされるサービスであり、バスを頻繁に利用する人ほどメリットが大きくなる制度でした。例えば1ヵ月に1,000円のバス利用があれば100円、5,000円なら850円、10,000円なら1,740円の特典バスチケットが付与されます。
このようにバス利用が多い人ほどメリットが大きく、場合によっては定期券を購入するよりも安くなることもあったようです。またICカードだけでなく、iPhoneやApple WatchのApple Payでの決済でもこの特典が利用できたため、Apple Payの高還元率特典にもなっていました。私もバスを利用することが多くあった時期、このサービスで何度かチケットが付与されたことがあります。
しかし今年の2月で国際興業バスがバス特サービスを終了し、それに続いて西東京バス、伊豆箱根バス、相鉄バス、西武バス、西武観光バス、東武バスグループも3月中に特典付与を終了すると発表しています。それぞれICカードの普及のために始めたサービスの目的を達したためとしていますが、かなりお得なキャンペーンが突然終了してしまうのはやはり寂しいものがあります。