AirTag、何につける?

4月30日から販売が始まるAppleの紛失防止タグAirTagは多くの人が予約したのか、既に初回出荷分は完売しています。では実際、このAirTagを何につければ便利になるのでしょうか。

AirTagの活用でまず思いつくのが鍵につけることでしょう。家の鍵、車の鍵はよく持ち歩く上に置き忘れやすく、紛失頻度の比較的高いものです。これにAirTagをつけておくことで、なくした場所の推測が可能になり、捜索が簡単になります。

airtag

またAirTagの現在地がわかるので、車の鍵を車中に置いたままなのに、家で無くしたと思ってずっと周辺を探し続けるといったことも無くなるでしょう。私も車の鍵の置き場所が一定でないため、もし紛失防止タグがなければ見当違いの場所をずっと探すってことも多くあると思います。

鍵はAirTagを活用する最も一般的な方法だと思われます。

財布

紛失した時のダメージが一番大きいのが財布かもしれません。紛失した場所に当たりをつけて捜索できれば発見の可能性は飛躍的に上がります。AirTagはその手助けをしてくれるのは間違いないでしょう。

ただ財布のどこにAirTagをつけるかは悩みどころです。小銭入れに入れてしまうと、小銭を取り出す邪魔になりそうですが、かといってカードの収納場所に入れるとかさ張りそうです。ぜひAirTagをすっきり収納できる財布が出て欲しいところです。

財布や鍵と同じく外出時に持ち歩くものであり、置き忘れることもあります。鞄の中にiPhoneもiPadも入っていたら発見は苦労しそうですが、iPhoneがポケットにでも入いっていればすぐに捜索を開始できます。紛失した鞄の現在地が分からなくても、最後に自分のiPhoneで確認された場所がわかればかなりの確率で見つかるでしょう。

また置き引きやひったくり、盗難といった犯罪の摘発にも効果があるかもしれません。犯人が捕まったとしても被害がゼロになるわけではないのですが、AirTagが犯罪捜査に役に立って、大事な鞄が戻ってくる可能性は高くなるかもしれません。

忘れ物トップの傘につけるというのも一つのアイディアです。電車で忘れた場合は大体は忘れ物センターに届いていて発見できるのですが、店舗などに忘れた場合は発見が難しくなります。現在地が分からなくても最後のiPhoneとアクセスした場所がわかれば、そこに連絡して傘が忘れられているかを確認できます。

また何も考えずに他人の傘を持っていく人が一定数いるのも事実です。大事な傘をそんな人たちから守る意味でもAirTagは有効な武器になるかもしれません。これも鞄と同じで犯罪捜査の手助けになるだけですが、タグをつける意味はあると思います。

自転車

街中で盗難に遭いやすい自転車はAirTagと相性がいいでしょう。高級自転車でない限り、ほとんどの自転車の盗難は、すぐそこまで乗っていくだけというケースです。目的地についた自転車はそこに捨てられるか、放置自転車となります。

VanMoof S3

私も盗られた自転車を探すために、一日乗車券を購入して駅を探し回ったことがありますが、最後は盗難場所から自転車で15分ほどの駅に放置されているのを発見しました。探すのに半日かかったのですが、AirTagがあればすぐに発見できたと思います。また「探す」アプリに対応した、AirTagと同じ捜索機能が使える自転車はすでに販売されています。

社員証

紛失すると面倒で余計な出費が必要なのが社員証です。毎日身につけるものですが、昼ごはんを食べる時についつい外して、そのまま忘れるといったことも少なくありません。再発行には実費負担が必要で、軽い反省文と再発防止の決意を書かせる会社も多くあります。AirTagをつけておけば紛失を防げます。

社員証が入館証になっているケースではNFCチップが搭載されているAirTagとの電波干渉に気をつける必要はありそうですが、ストラップ部分に取り付ければ問題はないでしょう。なくしても発見できる可能性は高まるはずです。

定期券

Apple Payの普及でiPhone内に定期券を収納できるようになったのですが、対応地域はまだまだ限られます。まだほとんどの人はICカードや磁気カード、紙の定期券を利用しています。そしてその人たちは定期入れに定期券を入れているのですが、これもなくしやすいアイテムです。

磁気カードや紙の定期券の場合、残り期間の長い券をなくすと大変なことになるのですが、定期入れに付けたAirTagはその保険がわりになるかもしれません。必ず発見できるわけではないのですが、他のアイテムと同様に発見の可能性が高まるのは確かです。

その他、デジカメ手帳コートUSBメモリなどにも使えそうです。自分が過去に紛失して困ったものを思い出してAirTagの活用方法を考えるのがいいのではないでしょうか。

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