GoogleやApple、Amazonなどが共同で策定したスマートホームの統一規格「Matter」はこれまでバラバラだった製品の対応プラットフォームを統一してくれると期待されています。しかし当初の発表よりMatter対応製品の発売は遅れるようです。
秋予定→来年
HomeKit、Alexa、Google homeなど、スマートホームをコントロールするためのプラットフォームは多数あります。それぞれ対応した製品でしか使えず、ユーザーが対応機器を選ぶときの選択肢は限られているのが現状です。特にHomeKit対応製品は少なく、国内で販売されている機器でスマートホームを構築するのはほぼ不可能な状態です。
そこでGoogleやAmazon、Appleなどが参加してスマートホームプラットホームの規格統一が進められています。「Matter」と名付けられたこの規格に対応することで、Alexaからの操作、iPhoneのSiriやホームアプリからの操作、Google homeからの操作、全てが可能になります。これでメーカー側はプラットフォームごとに対応する必要がなくなり、製品開発が容易になる(結果的にスマートホーム対応製品が増える)と期待されています。
Matter対応製品は2021年秋に発売されるとアナウンスされていましたが、この予定は少し遅延するようです。規格の策定が順調に進まず、最初の製品の発売は2022年にずれ込むと報じられています。MatterはHomeKit対応製品の少なさにずっと困っている私も期待している規格なのでスケジュール通りに進んでいないことに少し不安を覚えます。まあ最初から多種多様な製品が出るわけではないので、結局待つことになるのは確実なのですが、できるだけ順調に規格策定が進んで欲しいところではあります。