iPad Air(第5世代) バッテリー持ちは良好、高性能で低価格、Macの代替にはならず

いよいよ明日発売となるiPad Air(第5世代)のレビューが海外ネットメディアに複数掲載されています。それらを総合すると、iPad Air(第4世代)から顕著なアップグレードはないものの、M1チップを搭載したことで性能は向上し、バッテリー持ちも良くなっているとしています。ただこれまでと同様にMacやPCを代替するものにはならないとの評価が多いようです。

iPad Air

低容量モデルが低価格

iPad Air(第5世代)は日本では74,800円からの価格設定となっています。これはM1チップ搭載デバイスとして最安であり、各メディアのレビューでも高い処理性能を持つiPadがこの価格で手に入ることは評価しています。ただ最安モデルのストレージは64GBであり、これはiPad Airで容量を多く使うゲームをするユーザー、動画などをたくさん保存するユーザーにとっては少ないのは確かであり、一つ上の256GBモデルを購入すべきとしています。

iPad

256GB(92,800円)を購入する際に問題となるのが11インチiPad Pro(128GB)との価格差です。11インチiPad Pro(128GB)は現在94,800円で販売されており、iPad Air(第5世代)2,000円の差しかありません。The VERGEのレビューではこの価格差でiPad Air(第5世代)を選択すべきかは微妙としています。

5G対応は形式的

iPad Air(第4世代)からの大きなアップデートとして注目されるのが5G対応です。ただEngadgetのレビューによれば5G対応はiPadの体験を大きく変えるものではなく形式的なアップデートだと評しています。レビュワーはそもそもユーザーの大半が安いWi-Fiモデルを購入するため、5Gへのアップグレードが特筆すべき特徴にならないとしています。

iPad Air

さらに5Gネットワークは未だ構築中であるエリアが多く、4Gとの差がそれほどなく、場合によっては4Gの方が快適な接続が可能な場合もあったとし、iPad Air(第5世代)の5G対応をそれほど評価していません。

バッテリー持ちは良好

一方でM1チップを搭載したiPad Air(第5世代)のバッテリー持ちは良好なようです。Appleが発表しているバッテリー持続時間10時間は少し控えめな表現なのではないかとしています。

Engadgetのレビュワーは「私の通常の使用では充電が必要になるまで12時間近く使えました。バッテリー消費は何をしているかによって異なります。ゲームはバッテリーに大きな負担をかけましたが、映画を見ている間、iPad Air(第5世代)のバッテリーは長持ちしました。ダウンロードした映画をAppleTVアプリで4時間視聴した際、バッテリーは75%までしか低下しませんでした」と書いており、Appleの公称を上回るバッテリー性能がある可能性を指摘しています。

Macの代替にはならず

どのメディアのレビューにも共通するのはMacやPCの代替にはならないということです。多くの人がiPadをMacBookのように使いたいと思っているのですが、やはりそれはまだ難しいようです。トラックパッド付きのキーボードでかなりMacやPCに近い操作が可能にはなるのですが、iPadOSとmacOSが統合されていないことなどを理由に完全に置き換えるものにはならないとしています。

ただメモ、メール、Webブラウザの閲覧、ゲーム、動画視聴といった用途を中心とするならiPad Air(第5世代)一台でも十分にその役割を担えるとしています。iPad一台で仕事も娯楽も全部できるというのはもう少し先のことになるのでしょう。

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