買収合戦の様相を呈しているソフトバンクとディッシュのスプリント争奪戦ですが、僕は個人的にソフトバンクによる買収に期待しています。それは「iPhoneの調達で有利になる」とか、「Appleとの交渉力が強くなる」とかに期待するのではなく、日本発の国際通信企業が誕生することに期待しているからです。
日本とアメリカで共通の契約のもとに両国で低価格に利用できる端末なんてできれば最高です。よく考えると、なぜ同じ電波を使っているのに海外で使うだけで異常に高い値段を取られるのか、本当に不思議です。航空会社のように、通信企業同士がアライアンスを組んで、そのアライアンス内では国内価格と同様の価格で世界中で通信できるようになって欲しいものです。
そのきっかけを作る役割をソフトバンクに果たして欲しい、と大きすぎる期待をしています。世界の通信企業でトップを目指すなら世界の通信業界再編の核になる、そんな意気込みが欲しいところではあります。利用者にとっても大いにメリットになるでしょう。
ただ、今回のディッシュからの買収提案はソフトバンクに取って向かい風であることは確かです。さらに買収金額を積増して対応するのでしょうか。国内事業とのバランスをいかにして確保しつつ、海外展開していくか、経営者の手腕に注目したいところです。
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