iMessage for Android、近い将来に実現する可能性はほぼなし

9月7日に開催されたカンファレンス「Code 2022」のセッションに登壇したAppleのCEO、ティム・クック氏は、「メッセージ」アプリでのRCSの採用について質問されたのに対し、「その部分に力を注ぐよう期待する声は当社のユーザーからは寄せられていない」と返答し、iMessageがAndroidスマートフォンともメッセージのやり取りができるようになる可能性がかなり低いことを示唆しました。(AppleのiMessageの互換性問題、Tim Cook氏の回答は

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排他性が特徴

iMessageがメッセージツールとしてイマイチ使えないのはiPhoneユーザー(Apple製品ユーザー)としかメッセージの交換ができないからでしょう。メッセージアプリとしてはAndroidスマートフォンにはSMSを送ることでその欠点を補っているのですが、これはあくまでも応急処置の範囲です。iOS 16でもメッセージ送信後の編集や送信の取り消しなどが可能になったのですが、AppleがいかにiMessageの機能を強化しても、メッセージのやり取りができる範囲が狭いという欠点を補うことはできません。結果として国内ではLINEユーザーが圧倒的に多く、iMessageの出番はほとんどないという人が多いでしょう。

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そのため多くの人がiMessageがAndroidにも対応してほしいと期待しています。Apple内にも一時期、他社スマートフォンにもiMessageを解放する計画があったようですが、すでにその計画はボツとなっています。そして先日、ティム・クックCEOがRCSとの互換性確保の可能性を記者に聞かれた際、全くつれない返事をしたことで、近い将来もiMessageでAndroidスマートフォンとメッセージ交換できる可能性がかなり低いことが示唆されました。

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質問した記者はさらに食い下がり、「離れて暮らす母親(Androidスマートフォンユーザー)にメッセージアプリから写真を送りたい」と要望を伝えたようですが、クックCEOは「母親にiPhoneを買ってあげればいい」と、つれない姿勢を崩しませんでした。このやりとりから考えると、iMessageを他社スマートフォンに解放する計画は現時点で完全に放棄されていると考えられます。

Appleは便利で安全なiMessageを使えるのはiPhoneユーザーの特権だと考えている部分もあり、この排他性を長所だと捉えています。そのため現行の方針は当分変わらなさそうです。

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