米国大統領選挙、トランプ候補当選の現実味とAppleへの影響

最近、Appleと政治家の摩擦が注目されています。中でもAppleに対して非常に厳しい発言を続けているのがトランプ候補です。「Apple製品をアメリカで製造させる」と発言したかと思えば、AppleがFBIや裁判所の命令に従わないことに対して「何様のつもりだ」と発言しています。

トランプ氏はApple製品ボイコットを主張

さらにAppleの姿勢が変わるまで、同社製品のボイコットまで訴えています。この極端な言動から当初は「イロモノ」候補扱いだったトランプ氏は、過激な言動で注目を集める度に支持層を広げ、南部サウスカロライナ州の予備選でも勝利してしまいました。このことでトランプ氏は共和党の最有力候補となってしまい、11月の本戦で当落を争う候補として一気に浮上しています。

対する民主党はヒラリー・クリントン候補がリードしていると伝えられ、トランプVSヒラリーとなる可能性が高くなってきました。しかしヒラリー候補にも国家機密に関するメールを私用アドレスで送受信していたという弱点があり、そこに付け込まれると本戦の結果も予断を許さない状況です。

多様性を重んじるAppleの姿勢と対立か

トランプ候補が大統領になるという悪夢は可能性はまだ小さいものの現実味を帯びてきました。トランプ候補が大統領になるとAppleは大きな困難に直面するでしょう。当面はiPhoneのロック解除問題で政府側に振り回され、中期的にはiPhoneのアメリカ内での製造を迫られるリスクが出てきます。

Appleの多様な人材構成

日本のAppleユーザー、Appleファンにも影響は出そうです。製品の製造コスト増からくる値上げだけでなく、今は多様な人材を登用しているAppleが様々な制約を課せられ、世界中の人に受け入れられる魅力的な商品を作り出す力を失ってしまう危険性もあります。Appleファンとして、そしてそれ以前の問題として非常に憂慮すべき事態が現実味を帯びてきた気がします。

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