低価格Apple TV 4K(64GB)登場 上位モデルも値下げして販売

AppleはiPadだけでなくApple TVの新モデルも発表しています。新しいApple TV 4Kは2モデル(64GBモデル、128GBモデル)あり双方とも搭載するチップを新しいものに更新しています。また新しいApple TV 4Kは最近のApple製品では珍しく値下げされて販売されます(11月4日発売)。

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Threadネットワーク非対応で低価格

新しく発表されたApple TV 4Kは64GBモデルと128GBモデルがあります。64GBモデルは従来モデルから搭載チップを更新(A12Bionic→A15Bionic)しストレージを32GBから64GBに倍増させているものの、価格は19,800円(税込)と抑えられています。搭載チップが高性能になったことでアプリの作動や通常の操作がもたつくことはないでしょう。ストレージ容量が倍になったことで保存できるコンテンツ、アプリの量も増えます。

Apple TV

しかし64GBモデルはThreadネットワーク通信には対応しません。これまでのApple TV HD、4KはどのモデルもThreadネットワークに対応し、まもなく販売が開始されるMatter対応のスマートホーム製品をより安定的に、効率的に操作することができます。しかし新しい64GBモデルではThreadネットワークに非対応となっており、スマートホームのハブとして最適な端末にはなりません。またEthernet端子も省略されており、全体として必要最低限のApple TVという印象です。とはいえ安定した無線LANが使える場所ならEthernet端子は不要であり、Threadネットワークに対応しているHomePod miniと併用するなら、この機能も不要です。

標準モデルは128GB

128GBモデルは従来のApple TV 4Kからストレージ容量を倍増させ、搭載チップを更新したモデルとなっています。アメリカでの販売価格は149ドルでこちらも値下げされています(従来は32GBモデル179ドル、64GBモデル199ドル)。Apple TVは他社の同様の製品に比べて割高だとの指摘が多くあるのも事実です。そして価格がApple TVの普及を妨げてきたと言われており、Appleはついに値下げに踏み切りました。

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日本では円安の影響による値上げ(7月に実施)後、29,800円で販売されていた64GBモデルが、新しいモデルでは128GBになって23,800円に値下げされた形です。ただこの価格は値上げ前と同じであり、円安の影響がAppleの値下げを打ち消してしまっています。

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128GBモデルは従来通りThreadネットワークに対応し、Ethernet端子を装備します。そのため安定的で効率的なスマートホームのハブとなります。この機能を持つ128GBモデルがApple TV 4Kの標準モデルとなると私は考えます。リビングの大画面テレビに繋ぎ映画を見たりゲームをしたり、音楽を聴いたり、そして同時にリビング周辺のHomeKit、Matter対応スマート家電のハブになる。こういう使い方がAppleの想定するApple TVの姿なのでしょう。

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