iPhone 14の衛星経由緊急SOSで男性の救助に成功

iOS 16.1で実装され、現在北米で提供されているiPhone 14の衛星通信を使った緊急SOSで実際に救助に成功したとニュースになっています。救助されたのはアラスカの男性で、運転していた除雪車が携帯電話の通信圏外で立ち往生してしまい身動きが取れなくなった状況で衛星経由の緊急SOSを使って救助を呼ぶことができました。

衛星

北限付近で発報

Appleが提供する衛星経由の緊急SOSは北米でサービスが提供されていますが、北緯62度以北では使えない可能性があると説明されています。今回アラスカで実際に緊急SOSが発信された場所は北緯69度の地域であり、安定して使える通信圏内にはなかったようです。ただその時刻における衛星の位置などの条件が合えばこの地域でも使えるようで、この男性は運が良かったといえます。

緊急SOS

男性から発信された緊急SOSは衛星経由でオペレーションセンターに届き、そこから地元の捜索救助チームおよび北極北区捜索救助コーディネーターに情報が提供され、ボランティアの捜索隊が派遣されました。救助の結果、男性は怪我もなく救出され、衛星経由の緊急SOSがその真価を発揮した事例となりました。救助に当たった救助チームは最初に提供された情報の的確さに驚いたとも報じられており、iPhone 14の衛星経由の緊急SOSシステム全体の有用性も確認できました。

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なおAppleは今後、イギリス、アイルランド、フランス、ドイツにもこのサービスを拡大する予定です。また緊急SOS機能自体は日本語にも対応しており、中期的に日本でもこの機能が使える可能性がありますが、オペレーションセンターの設置などが必要であり、すぐに実現するのは難しいかもしれません。

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