まもなく第7世代となるiPad miniが発表されると噂が広がっていますが、私もこの噂には期待しています。iPadは発売から13年が経過し、多くの人がそれぞれの使い方を見つけて生活の一部に取り入れるまでに至っています。しかしiPad miniは途中でモデル更新が停止したこともあり、このサイズ感をどのような用途に活かすか、まだはっきりしないモデルでもあります。だからこそ用途を考えるのが楽しい機種でもあります。
持ち出して使う
iPad（Air、Proを含む）の画面サイズは9.7インチ→10.5インチ→11（10.9）インチと徐々に大きくなっており、また10.5インチモデルと同時に12.9インチモデルも発売されるなど、大きくなる方向には着実な進化を遂げてきました。これはiPadの利用者が求めたものであり、より大きな画面で動画を見たい、写真を見たい、ゲームをしたい、絵を描きたい、ノートPCのような使い方をしたいという需要の結果でしょう。多くの人がiPadに求めるのは大画面であり、このことがiPad miniの新モデル更新の一時停止に繋がったと考えられています。
多くの場合でiPadの画面の大きさがメリットとなるのですが、持ち出して使う場合は大きさはデメリットになり得ます。そしてそこにこそiPad miniがメリットを活かす領域があると考えています。小さくて軽いiPad miniはカバンのポケットに入り、荷物を嵩張らせたり重くしたりしません。小さなカバンにも入り、外での活動を邪魔することもありません。
旅行中の写真の確認、地図の表示、各種情報の検索には最適です。普段の生活でも常に持ち歩いて、思いついたアイディアをメモしたり、そのアイディアを誰かに見せたり、静かな場所で電子書籍を読んだり、考え事を整理したり、そうした使い方ができます。またどこでもFaceTimeを快適に使ったり、バックカメラで撮った動画、写真をその場で見るといった使い方にも適しています。車載用のタブレットとするのにもiPad miniのサイズはぴったりです。iPhoneの画面では小さすぎて、11インチのiPadはちょっと大きい、そういうケースはたくさんあります。
Wi-Fi+Cellularがおすすめ
iPad miniの長所を活かせるのが外での利用である場合が多く、そうした使い方にはWi-Fi+Cellularモデルがおすすめです。本体価格が高くなり、通信キャリアの料金が発生してしまうため少し出費は嵩みますが、それでもWi-Fi+Cellularモデルです。iPhoneのインターネット共有を経由してネットに接続するのもアリですが、そのiPhoneも家に置いていきたいときは多々あります。また旅先でのルート検索や周辺情報の取得や車載タブレットとして使う場合、GPSが搭載されているWi-Fi+Cellularモデルの方が断然便利です。
そして私がiPad miniを使っていた時にはなかった組み合わせ、iPad mini、Apple Watch（ともにCellularモデル）、AirPodsが揃っていれば困ることはほぼないでしょう。iPhoneも家に置いて出かけられます。iPhoneは便利なのですが、あればついつい見てしまいます。リラックスや集中の妨げになってしまうiPhoneを遠ざけることができるのもこの組み合わせのいいところかもしれません。
iPadより持ち運びが簡単で、外で使うのにちょうどいいサイズ感。iPad miniの新モデル登場でさらに多くの人にその魅力が伝わればいいと思います。
