Apple Watchは最初のモデルの発売から8年が経過し、街中でApple Watchをつけている人が珍しい存在ではなくなっています。また毎年機能、性能、デザインを向上させており、何度も買い替えているユーザーも多くいます。そんな中で発売されたApple Watch Series 9は初めてApple Watchを購入する人にとって、さらに旧モデルから買い替える人にとって魅力的なモデルなのでしょうか。
Apple Watchの魅力
発売から8年以上が経過し、Apple Watch（スマートウォッチ）の魅力はほぼ語り尽くされていると思います。健康管理、エクササイズ管理、電子マネーでの支払い、スマートフォンとの連携、音楽（Podcast）プレイヤーとして、使い始めればもうApple Watchなしの生活が考えられないくらいです。Apple Watch Sereis 9はそうした便利さや魅力を感じられる製品なのは間違いありません。
ちなみに今回、初めてApple Watchを購入する人にとって最初に比較対象となるのはApple Watch SEでしょう。Apple Watch SEはベーシックな性能・機能にとどめることで低価格を実現しており、価格的に魅力を感じる人も多いかもしれません。しかし毎日、快適に使うには物足りない部分が多いのも事実です。
特にApple Watch SEの高速充電非対応、常時点灯ディスプレイ非搭載、ベゼル（縁）の太さ、ディスプレイサイズの小ささはApple Watchの快適さ便利さを低減させてしまうでしょう。初めてのApple Watchで試しに買ってみるというケースでこそSEよりもSeries 9をおすすめします（SEは何年かApple Watchを使った上で、多機能・高性能が必要ではないと感じた人向けのモデルだと思います）。
Series 9への買い替えは？
Apple Watchは便利で快適で素晴らしい製品であり、Series 9が最初に購入するスマートウォッチとして最適だとしても、すでにApple Watchを使っているユーザーがSeries 9に買い換えるか否かとはまた別問題です。Apple Watchは毎年モデルチェンジを実施し、性能や機能を向上させてきましたが、旧モデルからの買い替えを促すような変化はSeries 9にあるのでしょうか。
私は「ある」と考えています。Series 8からSeries 9での大きな変化は「ディスプレイの最大輝度が1000ニトから2000ニトに向上」、「ダブルタップのジェスチャー」、「一段と速いデバイス上のSiri」であり、これら一つ一つがApple Watchの快適さを向上させる大きな要素になっています。今、旧モデルのApple Watchの快適さに満足しているなら、さらに高い次元での快適さがSeries 9にはあると考えます。
今すぐ買い替えなくても、Apple Watch Series 9は自身のタイミングで買い替えを検討するのに値するモデルでしょう。ちなみに常時点灯ディスプレイ非対応機種を使っている場合、無条件でそしてできるだけ早くSeries 9への買い替えをおすすめします。
