プラチナバンドのサービス開始で一躍有名になったiPhoneのフィールドテストモードですが、これはLTEの電波、基地局の状況を見るのにも役立ちます。というよりただ見てニヤニヤできるマニア向けです。
電話で「*3001#12345#*」をキーパッドで入力して発信すればフィールドテストモードになります。LTE圏内だと、いろいろ項目が出てきてその中で「Serving Cell Info」をタップすれば下のような画面になります。最初は空欄が多いのですが、起動し続けて移動するか、少し時間が経つかすれば徐々に項目が埋まってきます。
上から「Physical Cell ID」は今いる場所をカバーする「セル」のIDですが、固有の数字ではなく、近隣地域で重複しないように割り振るため多少離れた場所では同じIDが出現します。
二つ目「Num Tx Antennas」は基地局側のMIMO対応アンテナ数の表示です。スクリーンショットでは「2」となっていますが、この場合5MHz幅のLTEで下り最大37.5Mbpsとなります。地下鉄などの古い設備を用いる場所では「1」となり、MIMO非対応(同下り最大18.75Mbps)ということを表します。ただ現在、大半のエリアが2です。
Upload (Download) BandwidthはLTEで使われる周波数の幅です。これが5MHz(かつNum Tx Antennasが2)なら下り37.5Mbps、10MHzなら75Mbps、15MHzなら112.5MHzとなります。
Upload (Download) Frequencyはよくわからないですが、周波数帯特有の数字なのかもしれません。10MHz幅の場所ではDownload Frequencyが150となります。
Freq Band Indicatorは今使っているLTEのBandでBand1を使うソフトバンク、KDDIともに「1」となります。イーモバイルのLTEを受信すると「3」と表示されることになると思います。
Cell IdentityやTracking Area Codeは「セル」やその「セルで構成されるエリア」固有のIDです。
この画面を表示しながらLTEエリアを移動すると、移動するたびに数字が変わります。これから10MHz幅(秋には15MHz?)の基地局整備やイーモバイルとのローミングが進んできそうで、そうなればこの画面でいろいろ楽しめます。